夏のアスパラの姿

北海道のアスパラガスは、5月から6月の春に出荷されます。暖かくなってくると何も生えていない土からアスパラガスは、にょっきりと頭を出してドンドン茎が成長します。その成長した茎の穂先から葉が広がる前に食べるのがアスパラガスです。

出荷の時期ではないですが、来年のアスパラガスなどの打ち合わせで北海道の小清水に行ってきました。

2020年10月 ライターI.Y


JAこしみず「グリーンアスパラ」

 

今回行ってきたJA小清水(こしみず)北海道斜里郡西部、網走市の東に位置します。

女満別空港からもほど近い小清水町は、オホーツク海に面していて北部から内陸にかけて豊かな畑作地帯が広がり、じゃがいも・ビート・小麦などの生産のほか、酪農業が盛んな町です。

 

小清水町から、さらに内陸の方には阿寒湖、摩周湖のある阿寒摩周国立公園があるので、こちらに観光で行かれた方は多いかもしれません。

 



グリーンアスパラ」と「ホワイトアスパラ」の違いとは

・・・えっ!

「グリーンアスパラ」と「ホワイトアスパラ」は品種が違うものと思われているかたも多いと思いますが、違いは「生育方法」のなんです。

普通に日光に当てて育てるとグリーンアスパラになりますが、土をかぶせたり黒い布で覆うなどして極力遮光(光が当たらないように)して育てるとがホワイトアスパラになります。

グリーンは実はカロテン豊富で甘みがあり、生のホワイトは少しパリッとした食感でほんの少し感じる大人の苦みと香りで人気があります。昔はホワイトは缶詰で食されることがほとんどでしたが、今は生でも流通しています。



知っているようで意外と知らないアスパラの生態①

 野菜の多くは一年で生産を終えるものが多いですが、アスパラは一度定植する(畑に植える)と2~3年後から10年程度収穫ができる多年生の野菜です。

竹藪で毎年春先にタケノコが出てくるのと似ていますよね・・・

春先から夏にかけ発芽した若芽が私たちが良く知るアスパラです。

新芽の成長は極めて速く、1日に10㎝以上成長することもあるため、新芽が出始めると毎日収穫作業をしなければなりません。




知っているようで意外と知らないアスパラの生態②

 アスパラは根に蓄えた養分をエネルギーにして萌芽(ほうが・芽がでること)を活発化させる性質を持っています。太くて甘いアスパラガスを採るには、いかに充実した地下茎を養生するかがポイント。

そのため光合成により養分を茎に蓄えさせるため、アスパラの収穫後に茎葉を茂らせ成長させます。


収穫後には人の背丈ほどの高さにドンドン成長し、畑はモサモサした葉が特徴的なアスパラ林になります。夏のころには花が咲いたりもします。これがアスパラだとは知らなければ想像できない姿です。

このアスパラ林も夏が過ぎ冬場になると地上部の茎葉が茶色く枯れてしまいます。



枯れたアスパラ・・・どうなるの?

茶色く枯れたアスパラ林はこのまま雪に埋もれさせて年越しさせます。

春に雪解けしてぐちゃぐちゃになりますが、一旦乾燥したところで一気に刈り取ってしまいます。

刈り取ったアスパラは燃やすのですが、カラカラに乾燥しているのでとても良く燃えます。

その後、肥料をまいて新芽を待ち、また春が来たら収穫へと続きます。